美容院とのジョイント

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昨年12月に、秋田県某市の美容院経営者からDCSお申込で、秋田県にお邪魔してた時の内容を少しお知らせさせて頂きます。

今回紹介させて頂くDCSにお申込頂いた経営者の方は、美容院を経営されていらっしゃる方で、お父様が経営されているマンションのテナントとして1階に店舗を構えていました。

隣の喫茶店が閉店して、テナントスペースが空きになるので、店舗を拡大するか、何か別の店を開店させるかで、悩んでいるところに、たまたまだんねっとこむのホームページをご覧になり、いきなりのDCSへのお申込となりました。

現状の美容院の売上増加・利益拡大のコンサルティングとするか、隣の空きテナント部分への拡大を行うのか、新たなビジネスを展開するのかは、未定のままで現場を見て合わせて考えようという事になって、何の準備もなく秋田にお伺いすることになりました。

あれこれ準備をして現場に伺うタイプではありませんので、基本的な情報(売上・利益・経費等々の一覧)だけを準備してもらって、後は、現場を確認してからと言う形での対応を取らせて頂いております。
これは、変な先入観を持たずに、現場となる店舗を新鮮な気持ちで確認したいからです。

先ず店舗にお邪魔しますと、美容院は通常通りの営業となっていました。
拡大するか、現状のまま営業するか、隣に新店舗を経営するのか、まだ決定していませんでしたので当たり前と言えば当たり前ですが、何ともコンサルティングし難い状況であることには変わりありません。

打ち合わせを行うにあたって、実家がマンションの最上階になっているという事で、そちらで打ち合わせをすることになり、通されて暫くすると、ご本人と一緒になぜかお父様も現れました。

結構迫力のあるお父様で、内心「ゲッ!」と思ったのは、ナイショです。経営者の娘さんにはお伝えしました。
これだけで済むのならばまだしも、なぜか経営者の妹さんも参加し、「へっ???」と思っていると、お父様からの説明でやっと合点がいきました。

要は、現在の美容院の方は基本的に現状維持で行く方向で考えており、空き店舗の方は、妹さんがネイルサロンを開店させたいとのことで、美容院の方は良いので、新規開店させようとするネイルサロンの方のコンサルティングを行ってくれとのことでした。

グループ会社としてお父様の会社の子会社として美容院を経営されているとのことでした。
お申込を頂いて、時間が経過していましたので、妹さんのネイルサロンを開店させると言う方向で、家族会議で決定されていたようです。
実際には、DCSにお伺いする前日に、これで行くか!と晩御飯の団欒の中で「ネイルサロン」と決まったようです。

現状が無い状況での新規店舗のコンサルティングとなり、現状と比較して「何をどうする」と言うことが出来ませんので、基本的に新規開店までの流れとその流れに対して、いかにどのように集客を行っていくのか等々のコンサルティングを主体に行うことになりました。

ただ、お姉さんが美容院、隣で妹さんがネイルサロンですので、ネイルサロンでの新規集客の施策は勿論取り入れますが、せっかく隣の美容院を生かす形での経営にしたらどうかとの提案をさせて頂きました。

この美容院とネイルサロンのジョイントに、一番食指を動かしたのは、お父様でした。
完全に独立させて、隣にネイルサロンを開店させるのではなく、美容院とネイルサロンは同一店舗として、ネイルサロンブースと美容院ブースに分けて1つの店舗として経営するものです。

会社が異なるようであればいろいろと問題も出ますし、お姉さんが経営者であり、ネイルサロンもその会社での経営とすること、更には、実質的な経営者はお父様であることを考えると、一般に起こりうるような、経費の分担や売上割合等々の面倒な問題が発生することも無いので、説明は楽でした。

ただ、問題になるのは、現在の美容院部分も店舗改装に伴って、休業する期間が必要になってくることと、ネイルサロンの回転資金にプラスして美容院の方の改装費用も必要になると言うところでした。ここはスポンサーともなるお父様の「任せておけ!」の一言で決まりました。

だんねっとこむは経営に関する、それも売上増加・利益拡大のコンサルティングを行なっており、店舗設計に関するコンサルティングは行えませんので、開店した後に売上増加・利益拡大に繋がる店舗の要件をお伝えするにとどめ、それらの要件を満たす店舗設計となるようお願い致しました。

店舗設計は、お父様の知り合いの設計士にお願いすることになりました。
要望としてお伝えしたのは、店舗内を3つのブースに分けて、奥に美容院の施術ブース、真ん中に美容院・ネイルサロン共通の待合室とキャッシャー、トイレ等、入口からすぐの施術ブースにネイルサロンを設置する事。を店舗設計の方と上手く調整してもらうことにしました。

お姉さんの方が気にされたことが、現在の美容院に来ている顧客の年齢層が、比較的高めであることから、ネイルサロンと併設にすることで、今の常連客が気難くなるのではないかとの心配事です。

経営者として、当たり前の心配だと思います。
勿論、客層が変化することは、ある程度覚悟しなければならないことでしょう。が、しかしそのためにもブースを分け、それも奥に美容院ブースを設けるお願いをしたのです。

現在の美容院の年齢層を確認すると、ネイルサロンを利用するであろう年齢は約半分、半分はヘタするとネイルサロンを利用するであろうお客さんのお母さん程度の年齢になるとのことでした。

このこともあって、売上増加に結びつくであろうとの核心を持たせてもらったわけです。
ネイルサロンはまだ開店しておりませんので、この際の売上増加になるのは美容院の売上になります。また、同時に開店すれば、ネイルサロンの方も、単独で開店するよりも売り上げは増加するであろうことは計算の上です。

なぜこのような状況になるかは、ご本人たちに説明させて頂いておりますが、このブログをご覧になっている方は、ある程度の想像がつくのではないかと思います。ご自身で考えてみて下さい。

レジは共通となっており、現在美容院で使用しているポイントカードも、美容院・ネイルサロン共通のものとなります。待合室ブースから、どちらのブースも確認できる様、開放的なスペースとなる予定です。

新店舗に関しての、新規オープン時の集客の具体的な施策(驚異的な反応率のチラシの手法)、メニュー構成等々をレクチャーし、美容院の方の既存の顧客も継続して利用しやすいようにする施策、更には、美容院とネイルサロンをジョイントする事での考えられる相乗効果と、その相乗効果を効率良く生み出すための新たな施策等をレクチャーさせて頂きました。

2日+αコースでお申込み頂いておりましたので、これだけでは時間的にも余裕がありましたので、残った時間は、現状の美容院の売上増加と利益拡大に向けての施策、新店舗開店までに行うべきこと、リニューアルオープン後に行なうことに分けてのレクチャーとなりました。

隣の店舗が退去されるのが昨年末日までの営業であること、お正月には美容院の方が忙しくなること、4月になれば、入学式・入社等々といろいろと忙しくなるため、新店舗のオープンは、ゴールデンウィーク明けてからの予定で現在進行しています。

また、お父様のご要望で、リニューアルオープン1ケ月後位に、オープンからの実情を確認しての再度のDCSのご予約も頂きました。本来ならば、オープンへの立ち合いも要望されていましたが、費用も掛かりますし、実際リニューアルオープン時に私自身がそこにいたとしても、何かできるわけでもなく現状を確認しながら、今後の動向をどのようにしていくかを閉店後にお知らせすることぐらいしかできませんので、再訪までは、PMCSでの対応とさせて頂くことになりました。

余談ですが、姉妹ともに秋田美人でした。(本人ご覧になると思いますので強調しておきます)
お父様にも、美味しい晩御飯をご馳走して頂きありがとうございました。
現在、リニューアルオープンまでのメールでの対応継続しており、オープン1ケ月後の再訪を楽しみにしております。