ダメ経営者の間違い

Pocket

売上を伸ばすことのできない経営者の中には
大きな勘違い・間違い・錯覚を起こしている方も
少なくありません。

例えば、大きな成功を成し得た人の成功体験を
自分自身も出来ると思い込んでおられる経営者
意外と少なくないものです。
あなたの場合は如何でしょうか?

私の個人的な見解ですが、
成功談だけでは、ハッキリ言って殆ど何の役にも立たない考えています。
逆に成功するまでに至った数々の失敗談の方が役立つものだと思っています。

成功した話と言うのは、美談で何か人を引き付けるようなものがあります。
それは第三者が成功談を見聞きした場合の事であって
実際に経営を行っており、これから成功しようとする人が
成功談だけを鵜呑みにしても何の役にも立たないという事です。

あなたの成功は、誰かの真似事ですか?

あなた自身の成功のハズですから、人の真似をしても仕方ありません。
成功してしまった部分だけを見て真似をしても
恐らく何も得ることはできないでしょう。

成功した時のイメージとして捉える分には、構わないと思います。

経営者の最大の仕事としては、結果を出すことだと思います。
結果を出すという事は、売上を上げて利益を出す。
家族を幸せにし、従業員やその家族も幸せになる。
勿論、あなた自身も幸せになる。
と、いう事は、結局のところ利益をシッカリ出さなければならないのです。

しかしながら結果を出すためには、施れまでの過程が必要です。
この過程の中には、多くの失敗が含まれています。
これらの失敗があったからこそ、成功を掴みとれたはずなのですが
殆どの場合、失敗した部分は多くは紹介されません。

ちょっとした失敗と、成功した部分をクローズアップして
あなたの頭に成功部分だけがインプットされていく訳です。

良く「思った通りの自分になれる」と言う趣旨のセミナーや教材があります。
この文だけを、素直に解釈してしまうと
思いが強ければ強いほど、思った通りのことが現実化する。
などと考えている方が、時々いらっしゃるのには驚かされます。

「The○○力!!」内でもこの部分には触れていますが
こんなことが実現するのであれば、誰も苦労しませんよね。

成功と言うものは結果であり
経営している上で結果は非常に重要なものだと考えます。
言い方を変えると、結果に至るまでの過程はどうでも良い
と言い換えることももできるのですが、勘違いしないように!

外から見た場合に、あなたの過程は一切考慮されないという事であって
過程が必要ないという事ではありません。
より良い結果を出すためには
より良い過程、効率の良い過程、結果に対して正しい過程が必要です。

どれだけ寝ずに頑張っていようが、必死でやっていようが
逆に楽して遊びのようにやっていようが
外から見た場合に、どっちでも良いことです。
外から見て判断することは、結果が出ているかどうかだけなのですから。

「頑張ってるのに結果が・・・」と言う経営者がいます。
その経営者には「大変ですねご苦労様です。」としか言いようがありません。
適当に働いていようが、寝ずに頑張っていようが関係ありません。
経営者自身の「自己保身」のための言葉でしかないのです。

成功談の場合、この過程における失敗が殆ど紹介されません。
面白おかしいようなものが、多少紹介されるだけです。

しかしながら、実際には、一つの成功を掴むためには
数多くの失敗の過程の上に成立しているんだという事を
忘れてしまっている経営者が多いのです。

失敗することなく、成功することは非常に良いことですが
失敗することも無く、成功した場合、非常にもろい成功となってしまいます。
成功してから、失敗で躓くと、そこからあっという間に崩れ落ちるものです。

成功にたどり着くまでの、失敗の過程を幾つも経ていくことで
その経営者自身の力も付けられており
経験と言う力の積み重ねによって築き上げられた成功は強いものです。

数々の失敗を経ての成功ですので
成功後、多少の問題が生じたところで
それまでの数々の失敗で培った力でカバーすることが可能です。
そのため、成功も長続きすることが出来ますし
その成功から、更にステップアップして次の段階に進むことも可能になります。

失敗談の方が重要であるとお知らせした意味は
失敗と言うものは、時にはその事業を頓挫させたり
最悪の場合は、挫折させてしまう要因にもなり得るのです。

その失敗がある程度分かっていれば
回避することもできますし、失敗しても軽いダメージで済ませられるます。
その結果、成功までに要する過程の時間短縮を図ることもできるでしょう。

同じ成功へと突き進んで行く経営者二人がいたとしましょう。
AさんとBさんです。
Aさんは失敗を考慮しながら成功へと進んでいきます。
Bさんはとにかく成功だけを夢見て失敗など気にせず進んでいきます。

二人の行く手に同じ落とし穴(失敗)があったとしましょう。

Aさんは、確認しながら進んでいきますので
地面が緩くなっておかしいことに気付き一歩戻るか
もしかと思い落ちてもしがみつけるような体制で進みます。

Bさんは気にせずドンドン進んでいますので
恐らく落とし穴があったら、気持ち良く一気に落ちることでしょう。

Aさんの場合、全体重はかけていませんので
落ちても上手く着地して、這い上がって来れるかもしれません。
Bさんの場合、片足に全多重がかかっていますので
そのまま勢いよく落下して足の骨でも折って、暫く動けなくなるかも知れません。

過程における失敗談と言うものはこのくらい重要なものとなるのです。
成功を夢見ることは、自分自身で幾らでも夢見ることが可能です。
やっかいなことに失敗と言うものは、経験してみなければ分らないことも多く
経験してみると、時間も労力も気力も消耗させられてしますものです。

従って、個人的には失敗談と失敗に至る過程
失敗から回生した方法等の内容の方に大きな興味をひかれます。
この部分を事前に知ることが出来ていれば
自分自身で回避するなり、止むを得なく回避することが出来ない場合でも
最小限のダメージに収めることが出来
回生するための時間もより小さなもので済ますことが出来るものです。

失敗せずに成功にまで至れることは理想ではありますが
実際の経営において、これが夢物語であることは
実際に経営を司っているあなたが一番お分かりの事と思います。

売上を出せずに悩んでいる経営者は
成功談をインプットしてその成功を自分に置き換える妄想をし
上手くいけば、こんな感じで自分も成功できるんだな。
と大きな勘違い・間違いを脳内で起こしてしまうのです。

普通の経営者は、ここから奮起してあれこれ始まるのですが
駄目な経営者は、ここで満足してしまうのです。
そして、妄想だけが継続して、実現させるための過程が何もない。

しばらくすると、現実に目覚めて「こんなはずじゃなかったのに!」

間違ってもあなたは
このような状況に陥ることの無いようにして下さい。

DCS後のMCSPMCSをご利用になられているに方は
今までの説明してきた「落とし穴」を察知した時にご連絡下さり
助言や回避方法、落ちたときの防御方法等を相談される方もいらっしゃいます。

DCSのレクチャーでも全ての問題の発生を防ぐことは無理があるものの
事前に察知することが出来れば、回避も軽減も可能であるとお知らせしています。

成功されている経営者に共通して言えることは
日頃から予備知識と回避策等々を考慮されている方が多いようです。
もしくは、先天的にかも知れませんが
野生の感と言うか鼻が効くと言うか、抜群の問題回避能力に長けています。

先天的に上記のような能力に長けているものが無ければ
自力で対応するしかありません。
ですから個人的には
成功談よりも失敗談の方が重要と考えているわけです。

人の成功談なんて、屁のツッパリにもならない。と本気で思っています。

これらは、あなた自身が常に自覚さえ出来ていれば
ある程度は、ダメ経営者になることなく前進することが可能です。
自分自身ではなかなかと言う方の場合は
だんねっとこむのMANUALDCSMCS等をご活用下さい。